ドリップコーヒーの最初の一滴は本当に美味しいのか?

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「ハンドドリップに置いて最初の一滴こそが一番美味しい!」


どうやら一般に広く知られる一説のようですが、はたして本当に最初の一滴は一番美味しいのでしょうか?

実際に飲んでみつつ、確認していきたいと思います。

Contents

最初の一滴が一番美味しいって本当?


ハンドドリップやネルドリップなどで抽出していく際は、当たり前のことですがお湯を注いでコーヒーを抽出していきます。

このときに最初に落ちる一滴が一番美味しいと謳っている方がいるようです。

毎日コーヒーを淹れている私からすると最初の一滴を飲んでも絶対に美味しいとは言えないだろうと、当然の如く予想出来ますが実際にはどうなのでしょうか?

少し怖いですが何事も経験あるのみですので、実際にドリップの一番最初の一滴を飲んでみることにしました。

濃ゆいだけで美味しくはない!


初めに言ってしまいますが、やはり予想通りの味でした。

というのも、とにかく色んな風味の濃度がギュッとつまっているため、濃ゆすぎて渋いとしか感じませんでした。

この一滴こそが美味しいコーヒーだと言ってしまうのは少々無理があるかと思われます。

ただ確かに最初の1~2湯目でコーヒーの風味がしっかりと抽出されます。
これは以前に注湯ごとの風味の変化を検証した際に実際に感じました。

興味のある方はぜひ下のリンクよりご覧ください↓

実際に淹れて飲んでみた

ハンドドリップ 最初の一滴
ハンドドリップ 最初の一滴


恐る恐る一滴飲んでみただけでは風味に分かりにくいところがあったので、もう少しコーヒーらしく一口分抽出して飲んでみました。

最初の一滴を含む30mlを飲んでみると舌にダイレクトに濃度の濃ゆいコーヒーがきて、風味を感じるのは困難でした。

今回検証してみてやはり最初の一滴が美味しいコーヒーだとは言い難いというのが結論になります。
本当に?と思う方はぜひ同じように検証してみてはいかがでしょうか?


続いては安定して美味しいコーヒーを淹れることができる淹れ方をご紹介します。

美味しいコーヒーの淹れ方「4:6メソッド」

ハンドドリップコーヒー 4:6メソッド 抽出している様子
4:6メソッドにてコーヒー抽出


やはりハンドドリップに置いて安定して美味しいコーヒーを淹れることができる方法は「4:6メソッド」ではないでしょうか。

この淹れ方は抽出を前半・後半と分けて考え、前半には抽出量の40%で酸味と甘みを、後半には抽出量の60%で濃度の調整を行うといった淹れ方になります。


4:6メソッドでコーヒーを淹れると味が安定しており、非常に美味しいコーヒーを淹れることができます。


<レシピ>
コーヒー豆 20g←最大に粗挽きしたもの
抽出量 300ml
抽出時間 3:30
湯温 特に規定はありませんが82~85℃が良いかと思われます。
抽出器具 ハリオv60


<淹れ方>
ドリッパーにコーヒー粉をセットするまでは普段のハンドドリップと変わりません。

注湯からがこの淹れ方のポイントになります。

1回の注湯量は(コーヒー豆の量)×3倍の量で、これを5回に分けて注湯します。

1回ごとの注湯の間隔は45秒とお湯が落ち切るタイミングで次の注湯に取り掛かります。


この注湯の量を変えることでコーヒーの味を調整することができるのがこの淹れ方の最大のポイントになります。


例えば1湯目の注湯量が本来ならば60mlですが、ここを70mlと10ml多く注ぐとします。
その場合、次の2湯目を10ml減らした50mlを注ぐことになります。

このように1湯目の注湯量を増やすことで酸味が強いコーヒーに、減らすことで甘味が強いコーヒーに調整することができます。


後半の注湯は注湯回数を変えることによって風味を調整できます。

例えば後半は3回注湯しますがこれを2回に減らす(90ml×2回注湯)と濃度が薄く、反対に回数を増やす(45ml×4回注湯)と濃度が濃ゆくなります。


こうやって自分好みのコーヒーに調整できるためこの淹れ方が重宝されています。

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