バリ神山 淹れてみた

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神の山とも言われるバツール山の麓で栽培されたコーヒー豆「バリ神山」を焙煎から抽出まで行いました。

果たしてその味は…?

インドネシアとは?

数多くの島々(約17000)が存在するインドネシアでは、スマトラ島・ジャワ島・スラウェシ島を中心にコーヒー生産が盛んに行われています。
特にスマトラ島北部で生産されている「マンデリン」は世界中で根強いファンがいるほど有名です。

決して国土の広い国ではありませんが、生産量は他国に劣らず2016年には世界で4位の生産量を誇っています。

しかし、そんなインドネシアも一筋縄でここまでの実績を残しているわけではありません。
19世紀後半頃、多くのコーヒーノキが「サビ病」の被害を受けました。
これは、コーヒー生産において痛い一撃です。
この影響でアラビカ種はほとんどがダメになり、止むを得ず病害に強い“ロブスタ種”への植え替えを行い再起を図りました。
ロブスタ種は“ロブ臭”と呼ばれる、泥のような匂いがし、風味もツーンとくるためストレートで飲まれることはほとんどなく、ブレンドに混ぜられたりするためのコーヒー豆です。

もちろん何とかかろうじて生き残ったアラビカ種のコーヒー豆も現在までしっかり生産されています。

このような壮大な被害を乗り越えて生産量第4位を得たインドネシアの方々の熱意には非常に胸を打たれるものがあります。


インドネシアでは、コーヒー豆を“スクリーン”と“欠点数”によってグレードを決める評価方法を採用しています。
珍しいことに2つの評価方法をそれぞれ分けてグレード分けされています。

〈スクリーンサイズ〉
7.5mm×7.5mm〜 →「ラージ」

3mm×3mm〜 →「スモール」


〈欠点数〉300g中の欠点豆の点数にて評価
0〜11 →「G1(グレード1)」
12〜25 →「G2(グレード2)」
26〜44 →「G3(グレード3)」
45〜80 →「G4(グレード4)」
81〜150 →「G5(グレード5)」


つまり7.5mmのサイズで欠点数が15だった場合は、「ラージG2」にグレード分けされるということです。

神の山!バリ神山

では、今回紹介するバリ神山(しんざん)とはどんなコーヒー豆なのでしょうか?

このコーヒー豆はインドネシア バリ島に位置するバツール山の麓あたりで生産が行われています。
このバツール山は別名“神の山”と呼ばれており、そこからバリ神山という名前がつけられているのです。

このバツール山は高原の28指定地区で、そこの各地区責任者がバリ州政府等の農業指導の下、農薬を使わない栽培方法が定められています。

また、収穫は完熟した豆のみを一粒ずつ手摘みで丁寧に行われ、収穫されたコーヒー豆は精製工場で厳しいチェックを受け、完熟豆のみにこだわっているため非常に質の高いコーヒー豆が揃っています。

焙煎から抽出まで

バリ神山の生豆の状態は下の写真よりご覧ください。

バリ神山 生豆の状態

バリ神山の生豆は、
・白〜薄い緑色
・どちらかと言えば肉厚
・表面の凹凸は少ない
・香りがよく広がる

以上の特徴からバリ神山を焙煎するなら中煎りから中深煎りがベストであると推測されます。
つまりミディアムローストからフルシティローストまでの焙煎度合です。

あくまでも推測ではありますが…

特に香りを重視したコーヒーに仕上げるなら「ミディアムロースト」、コクと向き合うなら「フルシティロースト」とシーンによって焙煎度合も合わせてあげましょう。

では焙煎に取り掛かりましょう。

焙煎直後のコーヒー豆

非常に火が通りやすく煎りムラも少なく綺麗に焙煎できる印象を受けました。
一粒ひとつぶが大きく、大きさのバラツキの少なさも焙煎しやすいポイントと考えられます。

今回私はフルシティロースト(2ハゼ開始と共に焙煎終了)で焙煎を行いましたが、中深煎りでここまでしっかり香りが出てこれは期待が高まります。


<焙煎の時間(100g焙煎)>
1ハゼ開始 7〜8分経過
1ハゼ終了 10分経過
2ハゼ開始 13分経過

2〜3日置いてコーヒー豆を落ち着かせたら、お待ちかねのコーヒー抽出していきます。

コーヒー抽出のレシピ

〜ペーパードリップ編〜

コーヒー豆 18g
お湯 300ml(91°)
抽出時間 3:04(内蒸らし30秒)
抽出器具 ハリオv60


肝心のお味の方はと言うと、まずコーヒー豆を挽くときから香る華やかなフレーバーが期待を高め、一口含むと口の中で芳醇な苦味が広がります。

刺激的な苦味ではなく、比較的優しい印象で心が落ち着く1杯となります。

〈味の5段階評価〉
苦味 ★★★☆☆
酸味 ★★★☆☆
甘味 ★★★☆☆
コク ★★★★☆
香り ★★★★☆

普段淹れる分量よりも気持ち少し薄めに淹れると爽やかさが増して美味しいかなと感じました。


余談ではありますが、一度Kalitaのウェーブドリッパーでの抽出を試みました。
率直に言えばダイレクトに伝わる苦味が目立ちました。

これはウェーブドリッパーの長所であるクリアな味わいが影響し、バリ神山の複雑な風味(乙女心のように複雑です)を一刀両断してしまったのです。

他にも様々なドリッパーで試しましたが、複雑な風味を複雑なまま抽出をしてくれるハリオv60がペーパードリップの中で1番美味しく淹れることができるという結論に達しました。

〜フレンチプレス編〜

やはりコーヒー豆本来の味をしっかり味わう抽出はプレスの右に出るものはないですよね。

ということでプレスで淹れてみましょう。
コーヒー豆 20g
お湯 300ml
抽出時間 4:00
蒸らし 30秒

うーん、非常に華やかさが増します。
苦味にパンチが出されますが、嫌な感じはなく飲みやすい1杯となります。

インドネシア産のおすすめのコーヒー豆

インドネシアにはバリ神山の他にもおすすめしたいコーヒー豆がたくさんあります。
その中でも厳選していくつかのコーヒー豆をご紹介していきます!

〜王道 マンデリン〜

やっぱりインドネシア産のコーヒー豆で1番有名と言っても過言ではないのはスマトラ島で栽培されている「マンデリン」ですね。

マンデリンの魅力は一言では言い表せないのですが、とにかく奥が深い!
今までのたくさんの経験から生まれた深みのある苦味で多くの人を魅了しているのでしょうか?笑


マンデリンといっても農園などによってたくさんの種類が存在しますが、その中でも今回は「マンデリン TOP G1」というコーヒー豆を強くおすすめします!

このコーヒー豆は苦味がメインではありますが、上質な苦さでとても気持ちの良いものです。
その苦さを感じながら鼻から抜けるフローラルな香りを知ってしまったらもうやめられません。

<味の5段階評価>
苦味★★★★☆
酸味★★☆☆☆
甘味★★☆☆☆
コク★★★★☆
香り★★★☆☆

〜こちらも負けてない!トラジャ〜

もちろんマンデリンだけではありません!
私がインドネシア産のコーヒー豆に興味を持つきっかけをくれたのが「トラジャ」でした。

近所のコーヒー店で何だか妙に名前が気になって購入し、自宅で飲んだ時の感動は今でも鮮明に思い出せます。

トラジャはインドネシアのスラウェシ島にて栽培されており、以前は王室ご用達のコーヒーに指定されていたほど高品質で優れた風味を持つコーヒー豆です。


こちらは無農薬での栽培、収穫も一つ一つ丁寧に摘み取り、脱穀やふるい分けを何度もハンドピックで行うことで優しさが風味にも表れています。
ソフトな苦味と個性的ながらも芳醇な香り、最後にふんわり甘みが口の中を柔らかくまとめてくれます。

<味の5段階評価>
苦味★★★★☆
酸味★★☆☆☆
甘味★★★☆☆
コク★★★★☆
香り★★★★☆

トラジャ フルシティロースト


以前にもこの「マンデリン」と「トラジャ」についてご紹介させていただいた記事がありますので興味のある方はぜひご一読いただき、コーヒー豆を手にとってもらえると何よりです。

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