突然ですが、エチオピアのコーヒーは好きですか?
エチオピア産コーヒー豆のフルーティな酸味と爽やかな香り、特徴的な甘みが私は大好きです。
コーヒー豆を買い始めると、色んな国や地名に詳しくなりますよね。
しかし、実際に何処にあるのか、どういった地域になるのかなど、地名以上のことは意外と知らない事が多いかと思います。
そこで、今回は有名なコーヒー生産国エチオピアにあるシダモとイルガチェフェについて書かせていただきました。
どちらもよく見かける豆で、人気もあり、美味しい豆です。
Contents
エチオピアとは?
アフリカ大陸の東端に位置するエチオピアは、アフリカ大陸の中でも随一のコーヒー生産国であり、コーヒー生産に対する長い歴史も持っています。
国土は日本のおよそ3倍もあり、その国土の大部分がエチオピア高原を中心とする高地であることから涼しく過ごしやすい気候を有しています。
また降水量が多く雨季と乾季を持つことから、コーヒー生産に向いている土地柄であることがうかがえます。
今回はそんなエチオピアの中にあるシダモとイルガチェフェの違いについて書いていきたいと思います。
シダモとイルガチェフェの「勘」違い
いきなり結論から言わせて頂ければ、イルガチェフェはシダモの中にある日本でいうところの村のような地域です。
その関係を視覚的に簡潔に表示したものが、下記の図1になります。
合わせて、図2も参照いただくと分かりやすいかと思われます。
色んな方とお話をさせていただいて思うのが、ここを意外と勘違いされている方が多いという事ですね。
一部の知識人からすると常識的なことになるのか、
それぞれの豆の特徴を記載していても、シダモの中にイルガチェフェがある事は、なかなか書いていなかったりします。
かくいう私も、当初は勘違いしていた者の一人です(笑
シダモとイルガチェフェが並んで置いてあるような自家焙煎店を見たことがありますが、、
これは日本で言えば、北海道産の小豆と十勝産の小豆が並べて売ってあるようなものです。
北海道を知らない人は、まず間違いなく勘違いします。
他の県の物なのかな?的な勘違いをします。
「北海道でさえ違ふ。いわんやエチオピアをや」
シダモとイルガチェフェの関係について勘違いしていた方は恥じる事はありません。
私も何一つ恥じておりません。
ただ怒り、そして怒りがこの記事を生みました。
シダモとイルガチェフェの違い
先ほどの前提を踏まえた上で、シダモとイルガチェフェの違いについて触れていきたいと思います。
同じ豆だろ?と思われるかも知れませんが、やはりシダモとして買う生豆と、イルガチェフェとして買う生豆の間には、わずかながら確かに違いがあります。
下の写真は生豆を並べて撮ったものです。
どちらの豆もほぼ同じ時期に買い、ほぼ同じ価格帯のものです。
パッと写真で見たところ中々違いがわかりませんね。
ちなみに、どちらもウォッシュトです。
全体を通して見ると、欠点豆の数はシダモの方が多いようです。
最初は勘違いかなー?と思う程度ですが、何十回とハンドピックを重ねていくと、確実にシダモの方が多い事がわかります。
一方、イルガチェフェの方は粒の大きさもかなり揃っており、欠点豆自体も少なかったです。
欠点豆の性質はシダモもイルガチェフェも似通っていて、カビ豆よりも虫食い豆が目立ちます。
ほぼ同じ地域で生産されているためか、どちらも小粒で、表面に色ツヤがあり、中身が詰まった芯が硬い豆という点については共通しているようです。
以上を踏まえた上で、実際に焙煎していきたいと思います。
どちらも小粒で中身が詰まっているため芯残りがしやすく、生豆の状態で綺麗な色ツヤも焼きが浅すぎると黒ジワが消えずに残ってしまいます。
そこで今回は、ミディアム〜ハイの中間あたりを狙って焼いていきます。
飲んでみた感想
狙った通り柑橘系の特徴的なフレーバーと、さわやかな酸味を出すことが出来ました。
謎の渋みや雑味などのネガティブな要素もほとんど感じられないです。
こうして並べて飲み比べてみると、イルガチェフェの方が酸味がハッキリしています。
この辺りは良くも悪くもって感じですね。
シダモの方がまろやかな優しい味わいです。
どちらともフルーティな香りは非常に似通っています。
非常に良い匂いです。
個人的にフレーバーホイールを睨みながら、捻り出す感想はあまり柄ではないので、簡単な感想でまとめさせて頂きました。
最後に、今回はよくある勘違いを元に書かせて頂きました。
既にシダモとイルガチェフェの関係について、ご存知の方からすれば、退屈な記事だったかもしれません。
こんな勘違いあるんだなーと思って頂ければと思います。
当初の私と同様勘違いをして、ウェブで検索した方や、「え、そうなの!?」と驚いた方、
北海道産の小豆と十勝産の小豆を並べて売られてるようなものです。
決して気にする事はありません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
baseで焙煎豆の販売を始めましたので、そちらもみて頂ければ幸いです。