コーヒー関連業界の食に就くための知識や技術を身に着けることを目的とした資格がいくつかあります。
これらはどれも国家資格ではありませんが、
自分の技量を試したい、もっとコーヒーについて詳しく学びたい
あくまでそういった方々のために設けられている資格になります。
しかしコーヒーに関連する資格を持っていることでバリスタとして、
お客様からの信頼を得られたりといった確かなメリットも存在します。
資格ごとに内容の難易度や受験形式が異なってきますが、
興味のある試験をまずは一つ受けてみるのはいかがでしょうか。
今回はそんないくつかある資格の中からお勧めの資格を9つ紹介したいと思います。
Contents
コーヒー業界に関連した資格一覧
・コーヒースペシャリスト
・コーヒーソムリエ
・コーヒーコーディネーター
・カーサバリスタ
・コーヒーマイスター
・コーヒーインストラクター
・JBAバリスタライセンス
・コーヒープロフェッショナル
・Qグレーダー
他にもコーヒーに関する資格はありますが、
その中でもレベルごとにおすすめしたい資格だけを今回は抜粋しています。
まずは挑戦することがコーヒーを知る一歩になります。
ここからは私の独断と偏見で取得しやすい資格順に紹介していきますので、
興味のある資格がありましたらまずはHPを参照してみてください!
コーヒーコーディネーター
コーヒーコーディネーターは日本通信教育振興協会が認定している資格になります。
創芸グループのハッピーチャレンジゼミの講座を修了すれば取得できるため
だれであっても比較的簡単に資格を取得することができます。
テキスト4冊+DVD3巻でコーヒー豆の基礎知識から、
生産国ごとの特徴、淹れ方、フードペアリングから開業の仕方まで幅広く学ぶことが出来ます。
資格の取得自体は簡単にできるようになっていますが学べる内容はかなり専門的で、
学習の中で実際に触れていくコーヒー豆は世界トップクラスの豆で、
現場に出ても実際に活かしていけるような大切な知識を学ぶことが出来ます。
スマホやタブレットを活用することで自分の好きな時間に、
勉強できるので働きながらでも資格の取得が目指せます。
さらに質問や課題を提出することで一流の専門家が実力に応じて個別指導していただけます。
ゼロからコーヒーを深く知っていく上で、はじめに取得する資格としてオススメです!
コーヒープロフェッショナル
日本技能開発協会(JASDA)が認定している資格になります。
比較的簡単な内容となっており取得しやすい初心者の方向けの資格となっています。
コーヒーの歴史から基礎知識、淹れ方までを専用のテキストにて学ぶことができます。
こちらは以下の3つのコースから選べる仕様になっています。
①テキスト教材+試験 60,500円
②テキスト教材+試験(効き豆セット、コーヒーミルなし) 49,500円
③試験のみ 11,000円
元々コーヒーについての知識に自信がある方は、
試験のみ受けるということもできるようです。
また試験は在宅で受けることができるので気軽に取得できます。
コーヒーの歴史や成り立ち、品種や淹れ方などが出題されますので、
あらかじめ本などで勉強されている方は試験のみで十分に資格取得が可能だと思います。
コーヒースペシャリスト
日本能力教育促進協会が認定している資格になります。
この資格はfor mieの講座を修了から試験まで全て在宅で受けることができます。
講座は全15章(レッスン95)で構成されており、
スマホやタブレットなどで勉強ができるようになっています。
そのため出先などでも手軽に勉強できて
これこそ隙間時間での取得が可能といえます。
レッスンはイラストや写真付きで初心者の人にも
わかりやすい内容となっており簡単に取得できます。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参照ください。
コーヒーソムリエ
JSFCA(日本安全食料料理協会)が認定している資格になります。
こちらは何か講習会があったり、専用の教材があるというわけではなく
あくまでも独学で勉強して取得を目指す資格となっています。
以前は「コーヒーアドバイザー」という名称の資格でした。
インターネットから受験の申し込みをして、
受験料10,000円で受けることができます。受験資格はありません。
試験は偶数月に行われており、日程はHPにてご確認いただけます。
送付された問題を解答用紙に記入し、返送用の封筒で送る仕様になっており
在宅受験での試験になります。
コーヒー豆の基礎知識から淹れ方、カップの関係性、ラテアートなど
幅広いジャンルから出題されるようなので
広く知識を得ておく必要があります。
カーサバリスタ
日本能力開発推進協会(JADP)が認定している資格になります。
協会の認定講座である”キャリカレ”のコーヒー&紅茶カフェマスターの講座を
修了した後に試験を受けて合格点に達すれば取得できる流れであります。
上記の講座を受講するとカーサバリスタとティースペシャリストという資格も
受験することができるようになります。
また講座から試験まで全て在宅で受けることができるため
隙間時間を活用して取得することができます。
受講料:75,900円
受験料:5,600円
受講料高すぎるだろと思うかもしれませんが、
これは講座の受講料とは別にコーヒーと紅茶の基本的な抽出器具(コーヒーでいえばサイフォンやフレンチプレス、コーヒーミル、焙煎機器など)と数種類のコーヒー豆と茶葉がついてくるためこの値段の設定となっています。
サイフォンまでついてくるのは正直驚きです・・・汗
基礎知識だけでなく開業のノウハウ(集客やマーケティング方法まで)も学ぶことがでできるため
カフェやコーヒースタンドなどお店の開業を目指している人におすすめです。
JBAバリスタライセンス
これは日本バリスタ協会が認定している資格になります。
バリスタライセンスはレベル1~3までありますが、
取得するにはJBA認定校で2日間のスクーリング(座学+実技の講習)を修了し、
試験に合格することが必要となります。
また他の資格とは異なり受講するための条件があります。
コーヒー関連企業に就業している(アルバイトでも可)、
もしくはバリスタとして従事している方のみ受講することができます。
<資格取得にかかる料金について>
レベル1 受講料40,700円 試験料16,500円
レベル2 受講料55,000円 試験料22,000円
レベル3 受講料66,000円 試験料27,500円
ライセンス登録する方は上記とは別途16,500円で
認定証とライセンスカードとバッジが発行されます。
コーヒーインストラクター
全日本コーヒー検定委員会が認定している資格になります。
この資格には、3級・2級・1級・コーヒー鑑定士の
4つの段階に分かれています。
コーヒー初心者向けの3級から本格的な技術を身に着けることができるコーヒー鑑定士まで自分のレベルに合った資格を取得することができます。
2級以上の資格に合格すると認定証と認定カードとブローチがもらえます。
コーヒーインストラクター3級
講習受講料:1,500円、受験資格:なし。
とにかくコーヒーに興味を持ち始めた初心者の方に向けた
基礎知識を中心に学ぶことができる資格となっています。
3級は全日本コーヒー商工組合連合会加盟の会員企業、賛助会員企業が
それぞれ独自に開催している講習会に参加することで取得できる資格です。
コーヒーインストラクター2級
講習受講料:25,000円+教本4,000円
受験料:5,000円
受験資格:なし
講習会は年2回、春と秋の土日に開催されています。
この講習会でより美味しく淹れる抽出の技術やコーヒー豆の取り扱い、
コーヒー豆の鑑定などコーヒー販売に求められる基礎的な知識と鑑定力を学べます。
この講習会に参加して後日筆記+実技の試験を受ける流れになります。
試験は70点以上で合格、万が一70点に届かなくても
再試験を受けることができるため合格率は80%以上となっています。
コーヒーインストラクター1級
講習受講料:40,000円+教本4,000円
受験料:10,000円
受験資格:コーヒーインストラクター2級 保持者
講習会は年1回、5月~6月頃に開催されています。
コーヒー製造者に求められる、
プロとして必要な高度な専門知識と鑑定技術を学ぶことができます。
1級からはかなりレベルが上がり高難度な資格となっています。
2級同様に講習会に参加した後に筆記+実技の試験を受け、
80点以上で合格となっていますが合格率はわずか30%前後であります。
コーヒーに関する職に就くことを考えている人は
ぜひ挑戦してみることをおすすめします。
コーヒー鑑定士
講習受講料:40,000円(1教科につき)+教本4,000円
受験料:10,000円(1教科につき)
受験資格:コーヒーインストラクター1級 保持者
ここまでくると本当に一握りの人しか合格ができないほど
難しい資格ではありますが、
コーヒーを極めたいなら挑戦してみてはいかがでしょうか。
コーヒー鑑定士はこれまでの資格と違って
「商品設計」「生豆鑑定」「品質管理」の
3教科でそれぞれ講習+試験を受ける形になっています。
この3教科すべてを合格することでコーヒー鑑定士に認定されるのです。
ただこの3教科がどれも難易度が高いため
どれか1つだけ合格しているという人も多くいます。
試験は全部80点以上で合格、
3教科全ての合格率はなんと5%以下となっています。
コーヒーマイスター
こちらの資格は日本スペシャルティコーヒー協会にて認定を行っている資格となっています。
受講料:39,000円(テキスト料・カッピングスプーン・試験料込み)
日本スペシャルティコーヒー協会が主催する養成講座を修了した後、
認定試験に合格することで取得できます。
養成講座は年2回、春と秋に開催されており、
コーヒーの基礎的な知識から鑑定技術、焙煎技術、
美味しいコーヒーの淹れ方などを7つのセクションに分けて学ぶことができます。
資格取得した証には認定ブローチをもらえます。
コーヒーマイスター中級資格(SCAJアドバンスド・コーヒーマイスター)
こちらは上記のコーヒーマイスターを取得した人が受けることのできる資格となっています。
内容といたしましては、
コーヒーの歴史やコーヒー豆の知識、SCAJ協会の成り立ち、
コーヒー産業などコーヒーマイスターより専門的な知識を学べる
3講座のスクーリングと呼ばれる講習会の受講があります。
さらに焙煎・エスプレッソ抽出・コーヒー抽出・カッピングの
4つのスキルアップセミナーの実習のうちどれか1つのセミナーを修了すると
試験を受けることができるようになっています。
この試験に合格することで消費者により豊かなコーヒーライフを
提案できるサービスのプロとしての自信がつきますね。
Qグレーダー
この資格はSCAA(米国スペシャルコーヒー協会の定める規定でコーヒーを評価できるとCQI(Coffee Quality Institute)が認めた世界共通の資格となっています。
これまで挙げてきた資格はどれも日本の企業が認定している
いわば日本だけの資格でしたが『Qグレーダー』は世界中の人が受けているため
行く行くは海外進出を考慮している人におすすめです。
ただこの資格を取得するには知識も技術もプロフェッショナルを
名乗れるほどの腕前がなければ到底無理なレベルとなっています。
Qグレーダーはコーヒー豆を鑑定・評価するプロだと認められた人にだけ
認められる資格で、
専門的な知識だけでなく味覚・嗅覚・
コーヒー成分を科学的・医学的に追及する非常に難易度の高い
カリキュラムを6日間かけて学ぶことができます。
このカリキュラムを修了したら
8科目19の試験にて合否を問われます。
とにかく厳しい資格となっていますが、本格的にコーヒーを追求したい方へおすすめです。
資格取得にはどうしても費用や時間が掛かりますので、
自分のペースでゆっくり学習していきたいといった方はこちらもぜひご一読ください。
コーヒーを勉強したい方にオススメの本 7選