近年、女性を中心に人気がある“カフェインレス”のコーヒー豆を自分で焙煎してみたく生豆を取り寄せました。
普段焙煎しているコーヒー豆とは異なる点が多々あって非常に興味深かったです。
Contents
カフェインレスとは?
カフェインレスコーヒーとは名前の通り通常のコーヒー豆からカフェインを抜いたもののことを指します。
カフェインを抜こうと考え出されたのは1819年ごろにドイツで考えられました。
実際にカフェインを抜く方法がしっかり実現したのは1900年代に入ったころからですが、それからは瞬く間にカフェインレスの良さが広まりました。
1900年代にドイツで脱カフェイン法として用いられたのは薬品(有機媒体)を使用した方法でした。
しかし薬品を使っていることに抵抗のある人も少なくなく、新たに考え出されたのが今でも採用されている“水”を使ってカフェインを抜く方法です。
この方法によってさらに健康に良いコーヒー豆へと生まれ変わり欧米を中心に需要があります。
以前にもカフェインレスについて記事を書いているのでよかったらこちらもご覧ください↓
ではここで一つ前から疑問に思っていたことがあります。
もしかしたら同じように疑問に思った人もいるのではないでしょうか?
「カフェインレス」と「デカフェ」は何が違うの?
同じカフェインを抜いたコーヒーのことをお店によって「カフェインレスコーヒー」「デカフェコーヒー」と表記が異なることからこの違いは何なのだろうと不思議でたまりませんでした。
調べてみたところはっきり言うとこの二つに違いはほぼないということがわかりました。
「カフェインレスコーヒー」は初めから少ししかカフェインが含まれてないコーヒーのことを指します。
一方「デカフェコーヒー」はカフェインが含まれているものからカフェインを抜いたコーヒーのことを指します。あくまでもカフェインを全て抜いているのではなくほんのわずかな量になるまで抜いたものになります。
カフェインを完全に抜いたものだと「ノンカフェイン」という表記になります。
つまりお店でカフェインを減らしたコーヒー豆を販売する際、「カフェインレス」「デカフェ」どちらの表記であっても問題ないということだったのです。
スッキリしました。これで安心してコーヒー豆を購入できます。
カフェインレスコーヒー豆の生豆の特徴
初めてカフェインレスのコーヒー豆の生豆を見たときにびっくりしました。
というのも普通のコーヒー豆に比べて色が濃ゆいことと、触り心地も全然違いました。
・濃ゆい緑色
・ツルツルとした触り心地
・比較的にキズやつぶれた豆が多い
といった特徴がみられました。
カフェインを抜く際に水に浸けているためチャフがほとんどなくツルツルした触り心地であるのかと考えられます。
マンデリン自体が元々濃ゆい緑色っぽい色をしているためカフェインレスも同様に濃ゆい緑色に近い色をしているのかなとも考えられました。
また生豆特有の匂いもほとんどないように思いました。
カフェインレスコーヒーの焙煎
今回焙煎するのは“カフェインレス マンデリン”になります。
事前にカフェインレスコーヒーの焙煎について予習をしたところカフェインレスのコーヒー豆は通常のコーヒー豆よりも色が濃ゆく(茶色く)なりやすい傾向にあるようです。
そのため色の変化に惑わされないように注意が必要です。
ハゼ音に耳を澄ませながら落ち着いた心で焙煎を心がけましょう。
焙煎に要した時間を参考までにご紹介します。
カフェインレス マンデリンを生豆時100gを焙煎。
1ハゼ開始 焙煎開始から7:30
1ハゼピーク 9:02
2ハゼ開始 10:22
2ハゼピーク 10:54
本当に出来上がったコーヒー豆を見たときに思っていたよりも黒っぽくなったので心配にもなりましたが事前にそのことを知っていたため冷静に対応できました。
またチャフもほとんど出ないため片付けが楽でした。
ではカフェインレスはどんな風味がするのでしょうか?
カフェインレスコーヒーが美味しくないって本当?
なぜだかカフェインレスコーヒーは全然香りもしなくて美味しくないと聞いたことがあります。
そのせいか少し前まではカフェインレスコーヒーを敬遠している自分がいました。
しかしカフェで思い切ってカフェインレスコーヒーを頼んで飲んでみたときからその概念は吹き飛ばされ、「カフェインレスも全然美味しいじゃん!」と気づきました。
自分が焙煎したコーヒー豆も美味しく焼けているのか心配ながらも飲んでみましょう。
<いれ方>
コーヒー豆 12g
抽出量 150ml
抽出時間 2:26
湯温 82℃
抽出器具 ハリオv60
カフェインレスコーヒーはゆっくり丁寧に淹れてあげると優しい味わいを出してくれます。
ほんの気持ち薄めの分量にしてあっさりと飲むと美味しく感じました。
このような抽出の時には注湯量に合わせた抽出を可能にするハリオv60が適しているように思えました。
カフェインレスコーヒーの需要
カフェインレスコーヒーであれば妊婦さんでもコーヒーを飲むことができます。
ただそういった方はもちろんのこと私は日ごろストレスをためながらも一日仕事を頑張っている方にもぜひおすすめしたいです。
ストレスによって胃や腸が弱っていてもコーヒーは飲みたい、そんなときにこのカフェインレスコーヒーがあれば胃や腸に負担をかけることなくコーヒーを楽しめるのです。
私も胃の調子が悪い時はいつものコーヒータイムをカフェインレスコーヒーに変えています。
日々頑張っている自分を労りながらも美味しいコーヒーを飲みませんか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。