カフェインレスコーヒーとはなんでしょうか?
ずばりカフェインの少ないコーヒーの事です。
日本では統一された規格はありませんが、ヨーロッパの規格ではカフェイン含量が0.2%以下のものをカフェインレスと呼ぶようです。
最近では日本でも広く受け入れられておりカフェのメニューでも、よく見かけるようになりました。
ご存知の方も多いのではないかと思います。
むしろ、カフェインレスの意味を知らない人の方が少ないくらいですね。
しかし、意味を知っていても正しい認識が出来ているとは限りません。
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カフェインレスコーヒーとは?
「このスペシャリティコーヒーをカフェインレスでお願いいたしますわ。オホホ」
これは以前カフェで勤めていた際に、実際に言われた一言です。
セリフには人物像をなんとなくイメージしていただくために、若干の脚色を加えております。
私はこのセリフを聞いたとき、あまりのイレギュラーな事態に目の前が真っ暗になるのを感じました。何ということだ。
注文されたスペシャリティコーヒーの豆は通常のコーヒー豆で、ハンバーガーのピクルスを抜くように、カフェインをその場で抜く事は出来ません。
この辺りを意外にも勘違いされている方が多いんですね。
カフェインレスコーヒーとはカフェインの少ないコーヒーの事で、
カフェインは焙煎前の生豆の段階で有機溶媒、水、超臨界流体化した二酸化炭素に浸すことによって抽出されます。
他にも遺伝子組み替えなどを利用して、カフェインの少ないコーヒーノキを作製する方法などもありますが、
要するに、焙煎後の提供直前のコーヒー豆からカフェインを抜くことは出来ない訳です。
美味しいカフェインレスコーヒー
このコーヒーのカフェイン抜いてきてくださる?事件は、メニューに載ってあるカフェインレスコーヒーをオススメする事で、なんとか事なきを得ましたが、実は何度か同様のお言葉をお客様から頂いた事があります。
カフェインレスコーヒーは製造の過程上どうしても、成分の損失は避けられません。
しかし、美味しいコーヒーをカフェインレスで飲みたいという方は、世の中たくさん居られます。
妊娠されている方や、夜遅くにコーヒーを飲みたくなった時などです。
もしかすると経験がおありではないでしょうか?
私もカフェインレスコーヒーについて深い知見を持ち合わせている訳ではないのですが、実際に飲んだ中でオススメのものをいくつかご紹介したいと思います。
1つ目が、小川珈琲さんの「カフェインレスブレンド」です。
小川珈琲さんのカフェインレスコーヒーは『水抽出法』でカフェインを抽出しているため、化学薬品は一切使われておりません。
そのため、安心して飲むことが出来ます。
また流石はコーヒー専門店というべきか予想していた以上には美味しいです。
2つ目がUCCの「おいしいカフェインレスコーヒー」です。
こちらは『二酸化炭素抽出法』でカフェインを抽出しているため、安心かつ豆の風味を比較的残したままカフェインが除去されております。美味しいです。
最後に
知っている方からすれば当然の事も、知らない方は一定数居るものなんですね。
今回のカフェインレスコーヒーの一件はそれを再認識させられる良い機会でした。
これくらいは常識だと考える謙虚さも、視点が変われば、これくらいは常識だと考える傲慢さになりうるのかもしれません。