コーヒー豆ごとに、または抽出器具ごとに、
コーヒー豆の挽き目を変えるのもコーヒーを淹れる楽しさの一つです。
この挽き具合ごとの特徴と美味しい淹れ方をご紹介します。
Contents
何種類のメッシュ(挽き目)がある?
一概には言えませんが、コーヒー豆の挽き目は大きく分けて4つに分けられるのが一般的です。
粉の細かさごとに
・極細挽き
・細挽き
・中挽き
・粗挽き
となります。
この他にも細挽きと中挽きの間くらいの挽き目を
中細挽きと言ったり、細かく分けるとまだまだあります。
これらのようにコーヒー豆の挽き目のことを「メッシュ」と呼び、
電動のコーヒーミルでは数字で書かれています。
基本的には数字が小さいほど粉の挽き目は細かくなります。
ではそれぞれの特徴とおすすめの淹れ方をご紹介していきましょう。
メッシュごとの特徴
〜極細挽き〜
![](https://i0.wp.com/tipsofcoffee.com/wp-content/uploads/2019/07/AE2810C2-B8EB-4DA7-8D1E-A150B51B008F.jpeg?fit=640%2C640&ssl=1)
最も細かいパウダー状のメッシュになります。
よく上白糖くらいの大きさと例えられることが多いです。
このメッシュは細かいため表面積が大きく、お湯とよく馴染み豆本来の味が際立ちます。
一歩間違うと雑味や渋みなど、豆のネガティブな部分も出やすいので
高温で一気に抽出する「エスプレッソマシン」や「イブリック」での
コーヒー抽出がおすすめです。
ちなみにイブリックコーヒーとはトルコで古くから飲まれてきたコーヒーの淹れ方で、
簡単に説明しますと、“イブリック”と呼ばれる小さい鍋で
コーヒー粉を煮詰めその上澄みを飲みます。
この方法で淹れたコーヒーはエスプレッソのように濃縮された味であることから
エスプレッソの原型とも言われています。
マシンで淹れるエスプレッソやイブリックコーヒーは、
家庭で淹れる機会が中々無いため極細挽きのコーヒー粉を
一般的な家庭で使うことはあんまりないです。
最近では家庭用エスプレッソマシンなども充実してきているので
全く使わないわけでもないですが、少数派ですね。
〜細挽き〜
![](https://i1.wp.com/tipsofcoffee.com/wp-content/uploads/2019/07/D0501C4E-D4F3-4AE5-991A-85EC17EFAB43.jpeg?fit=640%2C640&ssl=1)
グラニュー糖ほどの大きさのものを細挽きと言います。
こちらもコーヒー粉が細かいため苦味が抽出されやすい傾向にあります。
主に「マキネッタ」のように濃厚なコーヒーの抽出か、
「水出しコーヒー」のように低温での抽出に使用されます。
低温で淹れることによって、苦味成分が出にくくなり飲みやすくなるそうです。
<水出しコーヒーのレシピ>
水出しコーヒーはコーヒー粉に水を長時間つけて
抽出するだけなので初心者の方でも簡単に淹れることができます。
今回は水出しコーヒー専用のポットを使わずに淹れる方法をご紹介します。
必要なものは、
・お茶パック
・コーヒー粉(100g)
・水(1ℓ)
・1ℓの水が入る容器
以上になります。水:コーヒー粉=10:1の割合で淹れることがポイントになります。
あとはコーヒー粉をお茶パックに詰めて(いくつかに分けて大丈夫です)、
空のポットに入れ水を1ℓ注ぎ冷蔵庫で8時間置いたら、お茶パックを抜き完成です。
慣れてきたら濃さの調整を行なって自分好みの濃さで淹れることもできます。
〜中挽き〜
![](https://i1.wp.com/tipsofcoffee.com/wp-content/uploads/2019/07/C294BE06-EDB0-4717-9863-2A61B66723B3.jpeg?fit=640%2C640&ssl=1)
ザラメ糖とグラニュー糖の間の大きさのものを中挽きと言います。
こちらのメッシュはコーヒーの濃さや味の調整がしやすいため
多くの抽出器具で使われています。
もっとも汎用的な粉の大きさと言えるでしょう。
主に使われるのは「ハンドドリップ」
他にも「ネルドリップ」や「サイフォン」などで採用されています。
その中でも今回はネルドリップのレシピをご紹介させていただきます。
ネルドリップと言えばまろやかな口当たりでクリアなコーヒーになるのが特徴です。
つまり深煎りのコクが特徴的なコーヒー豆などを淹れる際におすすめです。
ではレシピをご紹介します。
<レシピ>
コーヒー豆 20g
お湯 260ml(93°)
抽出時間 2:56(内蒸らし30秒)
注湯 3回
抽出手順についてはこちらの記事をご覧ください↓
〜粗挽き〜
![](https://i1.wp.com/tipsofcoffee.com/wp-content/uploads/2019/07/03C67F08-A3D8-41D3-8ECB-E5F883E30443.jpeg?fit=640%2C640&ssl=1)
ザラメ糖ほどの大きさのものを粗挽きと言います。
こちらのメッシュは表面積が小さいため、
お湯とコーヒー粉の接触時間が長い抽出方法であるほど
コーヒー豆の個性がしっかり出やすいです。
そのため主な抽出器具は「フレンチプレス」や「パーコレーター」などです。
最近では粉量を多くして粗挽きのコーヒー粉を
ハンドドリップで淹れる人も増えてきています。
例えば、2016年のワールドブリュワーズカップで優勝した粕谷さんのレシピでは
浅煎り、粗挽き、高温抽出で淹れています。
粗挽きのコーヒー豆といえば
やはりフレンチプレスが代表的な抽出方法ではないでしょうか?
淹れ方はシンプルですが、
コーヒー豆本来の味を引き出す非常に優秀な抽出器具で私もよく愛用しています。
フレンチプレスで淹れるコーヒー豆はぜひスペシャルティコーヒーをおすすめします。
香りも風味もそのままダイレクトに抽出してくれるため優れたコーヒー豆を楽しむことができます。
最後に
本当にコーヒーというのは奥深いもので、
ほんの少しの違いで味は大きく左右されます。
今回はメッシュについてご紹介しましたが、
他にも焙煎度・お湯の温度・抽出時間など色んな条件が揃ってコーヒーの味が決まります。
まだまだこれからもコーヒーの世界にのめり込んでいこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。