美味しい急冷アイスコーヒーの淹れ方

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急冷アイスコーヒーとは?

急冷アイスコーヒーとは、読んで字の如く急速に冷やして作るアイスコーヒーのことです。

夏場は喫茶店などでも取り扱っているところが多く、
熱々のコーヒーをキンキンに冷えた氷に注いでいく時にでる氷のパキパキ音は、
耳に残りクセになります。

まさに夏の風物詩といえるでしょう。

アイスコーヒーの淹れ方は、基本的には急冷式、または水出し(コールドブリュー)2通りになっています。

水出しコーヒーと比較した急冷式アイスコーヒーのメリット、デメリットは以下の通りです。

急冷式アイスコーヒーのメリット

  • 水出しアイスコーヒーと比べ、短時間で作れる
  • 一杯分も作りやすい

水出しアイスコーヒーは長い時間水に浸けておくことにより、低温でも雑味のない美味しいコーヒーを淹れることができますが、
急冷式アイスコーヒーと比べ、時間が掛かり過ぎる、小回りが効かないといったデメリットがあります。

一方で急冷式アイスコーヒーは飲みたいと思ったらすぐに淹れられる上に、一杯分も簡単に抽出することが出来ます。

急冷式アイスコーヒーのデメリット

  • 淹れ方によっては薄くなる
  • たくさんの量を入れるのは少し大変

一般的な急冷式アイスコーヒーは氷に直接ホットコーヒーを注いでいくため、レシピによっては味が薄くなりやすく、水出しアイスコーヒーと比べ、たくさんの量を淹れるのは少し大変です。

サーバーに直接氷を入れずに氷が入ったボウルにサーバーを入れて、
周りから冷やしていく方法もあります。
氷が溶けて薄くなるのが気になるといった方はそちらをお試しください。

急冷アイスコーヒーの美味しい作り方①サーバーに氷を入れる

美味しい急冷式アイスコーヒーの淹れ方は店などによってさまざまな方法があります。

今回紹介するのは氷に直接熱いコーヒーを注いで急冷する方法になりますので、
コーヒーは濃いめに抽出していくことがポイントです。

準備するもの

  • 細挽きコーヒー豆:15g
  • お湯:180ml
  • 氷:120g
  • コーヒーサーバー
  • HARIO スケール
  • ドリップケトル

サーバーに氷を入れて、その上に粉を入れたドリッパーを乗せます。

氷が入ったKalitaのサーバーとOrigamiドリッパー

あとは、通常通りドリップしていくだけです。

私はだいたい蒸らしを含めた4投目で目標量(210ml)まで注ぎ切ります。

氷が入ったKalitaのサーバーとOrigamiドリッパーにお湯を注いでいる様子。

パキパキ音がたまらないですね。
見た目も夏らしい感じがして、テンションが上がります。

注ぎ終わったら軽く攪拌して、コーヒーを均一にします。

抽出したアイスコーヒーを攪拌している様子

あらかじめ氷を入れておいたグラスに注ぎ、完成です。

抽出したアイスコーヒーをグラスに注いでいる様子

ちなみに、お好みでミントやレモンを浮かべても美味しいです。

美味しいアイスコーヒーの淹れ方②ボウルに氷水を入れて冷やす

こちらの淹れ方はボウルに氷を入れてサーバーごと冷やしますので、
基本的にはいつも通りの淹れ方で問題ありません。

使用するコーヒー豆は深煎りで苦味や風味が強いコーヒーが一般ウケしやすいと思います。
※個人的には浅煎りのアイスコーヒーも好きです。

準備するもの

  • 中挽きコーヒー豆:12g
  • お湯:160ml
  • 氷:たくさん
  • コーヒーサーバー
  • HARIO スケール
  • ドリップケトル
  • 氷水を入れるボウル

注意点としては冷やすのに時間をかけすぎると風味が抜けやすく、
あまり美味しくないコーヒーになってしまいます。

氷は惜しまず使いましょう。

クリームダウン現象:熱いコーヒーの温度をゆるやかに下げていった際、タンニンとカフェインが結合し結晶化して白く濁る現象

アイスコーヒーにオススメの豆

アイスコーヒーの定番といえばガツンとした苦味のある深煎りの豆ですが、
華やかなでフルーティーな浅煎りの豆でも意外と美味しいです。

アイスコーヒーでは色んな風味が隠れやすいので、
余計に長所が際立ってきます。

そのため苦味にしても、風味にしても強い印象を持つ豆を使うと、
美味しいアイスコーヒーに仕上がりやすいです。

ケニア マサイAA

ケニア マサイAAで作るアイスコーヒーは、ガツンとした苦味と飲みごたえがあります。

個人的にはアイスコーヒーの定番だと思っていて、実際にスタバなどでもケニアを使ったアイスコーヒーが夏場には出ています。

ハズレがない味で、かなり美味しいです。

インドネシア ワハナ農園 ロングベリー

インドネシアといえば、やはりマンデリンでしょう。

もちろん、普通のマンデリンで作るアイスコーヒーも美味しいのですが、
ワハナ農園のロングベリーは一味違います。

違いは精製方法にあり、通常のマンデリンはスマトラ式と呼ばれる方法で精製されますが、
ワハナ農園のロングベリーはナチュラルやウォッシュドといった方法で精製されます。

ちなみにオススメはウォッシュドです。

通常のマンデリンと比較すると、ややすっきりとしたクセのない味で、
マンデリンのコクをそのままにクリアな一杯を楽しむことが出来ます。

ブラジル グアリロバ農園 イエローカトゥカイ

今回の抽出で使用したのは、このイエローカトゥカイであっさりした風味に仕上がります。

苦味と酸味のバランスが良く、香りも良いため安定した味わいを楽しめます。

あっさりフルーティー系のアイスコーヒーを飲みたい方にオススメです。

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アイスコーヒーの歴史

コーヒーの歴史はおよそ1000年ほど続いていますが、
アイスコーヒーがメジャーになったのは実は最近のことです。

コーヒーは温かい飲み物だという固定観念から、
長い間ホットコーヒーだけが世に広まっていたようです。

日本では明治時代に冷たい珈琲というものが存在していたようですが、
お店で提供されることはありませんでした。
お店で提供され始めたのは大正時代くらいです。
当時は「冷やしコーヒー」という名前で提供されたいたため、
アイスコーヒーを「冷コー」と呼ぶ地域があるのはここからきているようですね!

当時は氷でコーヒーが薄まるのを避けるために、ビンにコーヒーをいれて、ビンごと井戸水や氷につけて冷やす方法で作っていたそうです。

1920年頃に某大手コーヒーメーカーが冷たいコーヒーを出しましたが、
これもまた世界中へは定着しませんでした。

世界中に広がるようになったきっかけとしては、
1990年頃スタバなどが商品展開をしたことによるものだと考えられています。
やはりスタバの影響力は侮れませんね。

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