コーヒーの伝統が根強いエチオピアで最も高級品と言われているコーヒー豆「イルガチェフェ」
ホットでもアイスでも美味しく飲めるその味は…??
Contents
歴史古きエチオピア
エチオピアはコーヒー発祥の地と言われています。
コーヒー発見には多々諸説はありますが、どれも信憑性に欠けているため定かではありません。
がしかし、ヨーロッパに持ち込まれた際にエチオピアから来たことが判明し、エチオピアがコーヒー発祥の地の説が最も有力となっています。
標高2000mの高地に位置し、国土は日本の約3倍になります。この国土の大部分を山岳地帯が占めており、東部には砂漠が広がっています。
コーヒーの栽培はアビシニア高原を中心に国内の広い範囲で行われています。
特にアラビカ種の原産国として知られており、現在も野生のコーヒーノキが自生していることで有名です。
生産量はアフリカで1位、世界でも7位と多いことがわかります。その内、およそ40%は国内で消費されていることから大規模な消費国でもあります。
中には朝・昼・夜・それ以外と1日に何杯ものコーヒーを飲むほどコーヒーは文化として継がれています。
これほどの生産量にも関わらずエチオピアではほとんどが小規模農園で、多くの国民がコーヒー栽培の仕事に携わっています。
多くの国でエチオピアのコーヒー豆が飲まれているのは、高品質なのに低価格で購入できるところにあります。
これはエチオピアがCOEに加入していないことで、賞を受賞していないため他の高品質のコーヒー豆よりもお手頃な価格で購入できるというわけです。
イルガチェフェとは?
エチオピア南部シダモ地方にあるイルガチェフェ村で栽培されたコーヒー豆で、標高2000m前後の高地に位置します。
この標高の高さから昼夜の寒暖の差が、実の熟す時間をゆっくりにして甘みを生み出しているそうです。
イルガチェフェとは現地の言葉で「湿地と草」を意味します。この言葉通りイルガチェフェは水源に恵まれており、良質な水洗式によって厳しい品質管理のもと選別を重ねてコーヒー豆を生産しています。
コーヒー豆を乾燥させる際には、「アフリカンヘッド」と言って、竹や木などで作られた通気の良い乾燥棚で乾燥させています。
この栽培方法によってモカ特有の「モカフレーバー」が生まれ、透明感のあるコーヒーになります。
モカフレーバーとは完熟した果実のような香りで、日本でも人気があります。
またミディアムローストに焙煎することで、レモンティを想像するようなさっぱりとした酸味と後からくるほのかな甘みのバランスが良いのも特徴です。
上記の写真はイルガチェフェの生豆の写真です。
小粒で少し白っぽい色が特徴です。
このような生豆の場合、小粒で中身が詰まっており火の通りが悪いことから若干深めの煎りが良いことがわかります。
しかし、深煎りにし過ぎれば最大の長所であるフルーティさや香りが損なわれてしまいかねません。
ミディアムからハイローストあたりがオススメです。
実際に4種類の焙煎度合のイルガチェフェを用意し、飲み比べを行ってみました。
この4種類を飲み比べてわかったことは、深煎りだとイルガチェフェの特徴的なレモンのような酸味が消されているように感じました。
中深煎りの方では、柑橘?などに近い香りが感じられます。
浅煎りでも美味しい(飲めなくはない)のですが、中浅煎りに比べたときにえぐみや渋みが最後に残り、減点です。
恐らく、芯残りしてしまっているのでしょう。
上手く焙煎出来れば、浅煎りでも満足のいく味が出来ると思います。
以上の点からもやはり、ミディアムからハイローストあたりを推します。
美味しい淹れ方
ペーパードリップ
今回使用した抽出器具は『ハリオv60』です。
<レシピ>
コーヒー豆 20g
お湯 250ml(87℃)
抽出時間 2:47(蒸らし20秒)
このイルガチェフェは1杯分で淹れるよりも2杯分で淹れたほうが味が安定しより風味を感じることができました。
浅煎り(ミディアムロースト)のイルガチェフェはレモンの爽やかな酸味が特徴で、香りもフルーティな香りが口いっぱいに広がります。
この酸味を支えるほのかな苦さもポイントです。
<味の5段階評価>
酸味 ★★★★★
苦味 ★★☆☆☆
甘味 ★★★☆☆
香り ★★★★★
コク ★★★☆☆
エチオピア イルガチェフェは、ホットでももちろん美味しくいただけますが、アイスコーヒーにするとレモンティのような酸味はそのままでさらに爽やかな口当たりが増してまるで紅茶のような味わいになります。
<レシピ>
コーヒー豆 14g
お湯 110ml(87℃)
氷 100g
抽出時間 1:36 (蒸らし20秒)
別で動画も作成してみましたので、よろしければ是非みてください。
HARIO カフェオール
<レシピ>
コーヒー豆 12g
お湯 160ml(90℃)
抽出時間 2:30(蒸らし30秒)
出来上がりは約140mlになっています。
ステンレスフィルターで抽出することで、イルガチェフェの濃厚なアロマ、バランスの取れた甘みと酸味、ジューシーさが完璧に味わえました。
最後までお読みいただきありがとうございました。