メリタドリッパー 美味しい淹れ方

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1908年 創業の“メリタ”。

メリタでは理想的なコーヒーの抽出を可能にするために
ドリッパーの抽出口を何度も改良を重ね、
初期の頃の無数に抽出口が空いた茶こしのようなドリッパーから、
3つ穴、4つ穴と進歩を遂げた結果、
現在の1つ穴タイプにたどり着いたといわれています。

またこの形が理想的であったため以来、
1度も変えずに貫いてきているのが特徴です。

尚、メリタの公式ページなどではドリッパーを「コーヒーフィルター」、
ペーパーを「フィルターペーパー」と表記されていますが、
ここでは皆様に馴染みのあるドリッパーペーパーと表記したいと思います。

Contents

メリタ ドリッパーの特徴

メリタのドリッパーは他社のドリッパーに比べて異なる点がいくつかあります。

・台形型の1つ穴の形状
・一気に注ぎきる抽出方法
・浸漬式のハンドドリップ

台形型の1つ穴の形状

他社のドリッパーでは、注ぎ始めは抽出スピードが速く、終わりの頃は遅くなるのが普通です。
加えて3つ穴のタイプの場合、
抽出が終わりに近づくにつれてコーヒーが流れ出る方向が限られてくるため
ますます抽出時間のコントロールが難しくなります。

一方メリタのドリッパーは1つ穴で正確な時間で抽出されるように計算されています。
この計算とは、お湯を一度に抽出量まで注ぐことで
あとはドリッパーが正確にブレのない時間で抽出をしてくれるように設計されているということです。

メリタ ドリッパー内部

一気に注ぎきる抽出方法

普通3~4回ほどに分けて注湯を行いますが、
メリタのドリッパーは1湯目の蒸らし工程の後
2湯目で一気に目的量までお湯を注ぎきる抽出スタイルとなっています。

コーヒー豆の量お湯の温度さえ調整すれば、
あとはドリッパーが理想のコーヒーを抽出してくれる仕組みです。

注湯の技術を問われないので初心者の方でも扱いやすいドリッパーといわれています。

抽出量はドリッパーに杯数分の目盛りがついているので測る必要がありません。
*ドリッパーの目盛りはペーパーから透けて読めるようになっています。

浸漬式のハンドドリップ

ハンドドリップといえばペーパーを通して
コーヒーの抽出を行うため「透過式」に分類されます。

しかしメリタのドリッパーは
一気にお湯を注ぐことでドリッパー内での
コーヒー粉とお湯の接触時間が長いため「浸漬式」に分類されます。

浸漬式には主にフレンチプレスサイフォンなどがあたります。

そのため抽出したコーヒーは
やや粗くコクのある風味になる傾向があります。

美味しい淹れ方

今回使用するコーヒー豆は、“ブラジル サントスNo.2”です。
酸味と苦味のバランスがとれており
抽出方法によってしっかり旨味が出ることからこのコーヒー豆を採用しました。

<主なレシピ>
コーヒー粉:10g
お湯:140ml(89°)
抽出時間: 1分41秒

<美味しい淹れ方の手順>
まずはコーヒー豆を10gコーヒーミルを使って中挽きに挽きます。
ペーパーフィルターは中挽きが1番コーヒー豆の風味を抽出できる粗さになっています。

続いてペーパーフィルターを互い違いに折ります
しっかり折ることでドリッパーに密着し、余分な空気が入るのを防ぎます。

折れたらドリッパーにセットし、抽出になります。
お湯は88°〜90°で、抽出量140mlに対して注湯量は160mlほどと考えておいてください。

まずコーヒー粉全体にお湯が行き渡る程度お湯を注いだら30秒蒸らします。
お湯を注ぐときはコーヒー粉の中心から
500円玉ほどの大きさの範囲で注ぐことを意識するのがポイントです。
ペーパーに直接お湯をかけてしまうと、香りに影響が出るので注意してください。

蒸らしの最中

30秒経ったら、2回目の注湯になります。
ここがメリタのドリッパーと他社のドリッパーの大きな違いが出る過程になります。

メリタのドリッパーは2回目の注湯で目的量まで一気にお湯を注ぎます
お湯を注ぐ太さも抽出時間はドリッパーが調節してくれるので気にしなくて大丈夫です。

先ほどドリッパー自体に杯数分ごとにメモリが付いているという話をしました。
しかし私が今回購入したドリッパー(アロマフィルター)にはメモリが付いていません。

ただサイズが一杯分に合わせてあるため、
ドリッパーいっぱいになるまで注湯すれば大体一杯分のコーヒーを抽出することができます。

抽出中の写真

より正確に抽出したい方はスケールを使うことをおすすめします。
自分もスケールを使ったことで正確に安定した味を抽出することができました。

恒例ではありますが、抽出後のサーバー内のコーヒーは下の方に濃ゆいコーヒーが溜まっているため、よくかき混ぜて全体の味のブレをなくしてからカップに注ぎます。

淹れたコーヒーの風味は?

メリタ ドリッパーで淹れたコーヒーは、
他のドリッパーに比べて抽出方法が簡単なのに対して
コーヒーの風味をしっかり抽出することができます。

飲んでみて感じたのは味のマイルドさはなく、ボディの強いコーヒーだと感じました。
一気に注いでいるため味の丸みよりもコクや苦味がしっかり抽出されたと考えられます。

味自体がしっかり濃厚に抽出されるので
コーヒー粉の量を気持ち少なめにしました。
自分の好みで量を調整してください。

コーヒー好きにはたまらない風味と香りを楽しめるため
ぜひ試してみる価値は十分にあると思います。

リーズナブルな価格なので手に取りやすい商品となっています。

ペーパーにもこだわりが見られる

メリタのペーパーフィルターにはいくつかの種類があります。
この全てのペーパーに「スーパーミクロウェイ」と呼ばれる
きめ細かなメッシュがあり、余分な雑味を通さず
コーヒー豆の成分だけをしっかり引き出す役割を果たしています。

さらに1996年には、ペーパー全体に超微細な「アロマホール」を開けた
フィルターペーパー「メリタ アロマジック」を新しく開発されています。

いつもと同じコーヒー豆でも豆本来の味を際立たせることが可能となりました。

ペーパーの表面

2000年にはペーパーシール部分の強度を高めるため、二重シールを採用しています。
ドリッパーへのフィット感が高まり、より効率的に
コーヒーのおいしさを抽出されるようになりました。

ペーパーフィルター《グルメ》

メリタ独自の濾過システムを搭載した最高級のペーパーフィルターになります。

「アロマプラス」というメリタが開発した
S字の特別な構造による濾過システムによって2倍のコーヒーオイルを抽出し、
最適なバランスを調整することを可能にします。

ペーパーフィルター《オリジナル》

独自の3層構造で最適な抽出バランスを実現した
「スリーアロマゾーン」とコーヒーアロマを引き出す
「アロマホール」を採用したペーパーフィルターになります。

ペーパーフィルター《アロマジック》

厳選されたバージンパルプを原料に漂白の全行程から
塩素はもちろんのこと二酸化炭素も締め出した
完全酸素漂白」のナチュラルホワイトと
100%無漂白」のナチュラルブラウンの2種類あります。

ペーパーフィルター《エコブラウン》

地球環境に配慮したFSC(R)認証を取得したペーパーフィルターでになります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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