COE(カップオブエクセレンス)とは?

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皆さん突然ですが、カップオブエクセレンスをご存知ですか?
カップオブエクセレンスとは、ずばり「最高の中の最高のコーヒー豆」のみ冠する事を許された称号の事です。かっこいいですね。
年に一度、中南米を中心とした各生産国で開催されている品評会で、国際審査員による厳格なカップテストによって選ばれます。

COEってどんな称号?

この称号を手にするには厳しい審査を何度も通過しないといけないため至難の道のりとなります。
審査は3段階に分かれており、まずなんといっても1段階目の「スペシャルティコーヒーの最低品質基準に達している」の時点でかなりハードルが高いです。

このスペシャルティコーヒーの最低品質基準というのはスペシャルティコーヒー協会によって様々な基準が設けられているのですが、今回は日本(SCAJ)とアメリカ(SCAA)の2つをご紹介します。

SCAJの定義

  • 消費者の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること
  • 風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと
  • カップの中の風味が素晴らしい美味しさであるためには、コーヒー豆(種子)からカップまでのすべての段階において一貫した体制、工程で品質管理が徹底していること

評価 7項目

①カップ・クオリティのきれいさ
・「汚れ」または「風味の欠点」が全くないか
・コーヒーの栽培地特性「Terroir(テロワール)」に透明性があるか
②甘さ
・コーヒーチェリーが収穫時点で熟度が良く、且つ熟度がどれほど均一であるか
・焙煎されたコーヒーに含まれる糖分の量はどれくらいか
・甘さの印象度を創造する他の成分、要素との結合にもよる
③酸味の特徴評価
・明るい爽やかな、あるいは繊細な酸味がどれ程であるか
・酸度の強さではなく、酸の質はどうか
・刺激的な酸味、不快な印象度を与える酸味、劣化した嫌な酸味がないこと
④口に含んだ質感
・粘り気、密度、濃さ、重さ、舌触りの滑らかさ、触覚はどうか
・不快なザラつきによる触覚はあるか
・質感の品質はどうか
⑤風味特性・風味のプロフィール
・味覚と嗅覚の組み合わせである「風味」はどのようなものか
・栽培から収穫、選別、精製、保管、焙煎、抽出までの工程が理想的に行われているか
・栽培地域の特性であるテロワールが正しく評点されているか
⑥後味の印象度
・コーヒーを飲み込んだ後の後味や口に残るコーヒー感はどのようなものか
・コーヒーの心地よさを強めるもの、弱めるもの、あるいは一切ダメにしてしまうものなど、それにあたるか
⑦バランス
・コーヒーは風味の調和がとれているか
・突出する特徴はあるか
・欠けているものはなにか

SCAAの評価基準 10項目

SCAAが設立されるまでの従来のコーヒー豆の評価は、生産地が実施してきたネガティブ評価(減点法)でしたが、消費者側のポジティブ評価(加点法)に変更されました。10項目各10点の計100点満点中80点以上がスペシャルティコーヒーと認められます。

①Fragrance/Aroma(フレグランス/アロマ)
粉の香りと液体の香り。その強弱と質の評価
②Flavor(フレーバー)
液体を口に含んだ時に鼻と口にぬける風味の評価
③Aftertaste(アフターテイスト)
液体を口に含んだ後の余韻の評価
④Acidity(アシディティ)
酸味の強弱と質の評価
⑤Body(ボディ)
コーヒーを含んだ時の粘性(コク)の強弱と質の評価
⑥Uniformity(ユニフォーミティ)
味の統一性。5カップの味のバラツキが無いかを評価
⑦Balance(バランス)
②・④・⑤のバランスを評価
⑧Clean cup(クリーンカップ)
欠点や雑味がないことを評価
⑨Sweetness(スイートネス)
甘さの評価
⑩Over all(オーバーオール)
総合評価

この基準を満たすと次に国内審査員による「目隠しテスト」でトップグループを選び出します。

そして最終的に3日間にわたってコンペを行い、国際審査員のカップテストにて“評価の平均が86点以上”を獲得したコーヒー豆が「最高の中の最高のコーヒー」として「カップ オブ エクセレンスTM」の称号を授与されます。
ちなみに国際審査員とは招聘によってのみ選ばれた選りすぐりの人たちです。“卓越した品質審査技量”と“すばらしいコーヒーを愛し評価できること”が一番必要なスキルとなります。多数の国々および、当該開催国からのコーヒー味覚審査のエキスパートで構成されており、コンペによってそれぞれの国際状況を勘案して、通常は広範囲にわたって経験豊かな24人が選ばれています。
国際審査員はアメリカ、ヨーロッパ、日本、カナダ、オーストラリア、ブラジル、グアテマラ、ニカラグアなどから選抜されていることが多いです。

これをみて分かるようにCOEを獲得するのは容易なことではないことが明らかです。

COEを獲得したらどうなるの?

COEを入賞した豆は必ずといっていいほどオークションに出品されます。それを世界中のバイヤーが最高の豆を落札するために入札に参加します。

このオークションの最終的な落札価格のおおよそが生産者へと渡るため、質の良いスペシャルティコーヒー市場の基準に合うレベルであればあるほど膨大な利益を得ることができます。また小さな農園の場合、宣伝材料としても使えます。

入賞後は多くのコーヒーバイヤーが農園を訪れ、継続的な関係を築こうと声をかけてくれます。これにより安定した収入が見込めます。

このようにCOEは良質な豆であれば正当な評価を受けることができ、その品質に見合った金額で販売される仕組みのため、生産者の意欲と栽培のノウハウが向上し、各国でスペシャルティコーヒーの品質がグッと高まる成果を出しています。

これまでに開催された国

1999年にブラジルで開催されたのが始まりで、現在では11カ国で開催されています。

  • ブラジル
  • コロンビア
  • ペルー
  • ブルンディ
  • ルワンダ
  • ニカラグア
  • エルサルバドル
  • コスタリカ
  • グアテマラ
  • ホンジュラス
  • メキシコ

<入賞したコーヒー豆>

少しだけCOEにて入賞したコーヒー豆をご紹介します。

  • コスタリカ 2017 ラス・ヌベス農園
  • メキシコ 2018 ナランハルコパリージョ
  • ニカラグア 2018 エスペランサ農園
ニカラグア エスペランサ農園



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