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ブラジルのコーヒー生産について
コーヒー生産においてブラジルは生産量世界第一位の国として知られています。
これまでブラジルコーヒー=大量生産低品質のイメージが少なからずありましたが、
近年のブラジルでは非常に品質の高いナチュラルの豆や、
華やかな香りを持つ新しい品種の開発など、
まさに先進的な珈琲生産国といえるコーヒーが数多く生産されています。
また地域の生産者や農業大学との共同でファーメンテーションについても積極的に研究が進められており、
ここ数年で一気にアナエロビック処理された豆の躍進が遂げられています。
そんなブラジルですが長年ナチュラルの精製が盛んに行われており、
現在も精製処理の大半はナチュラルで行われています。
最近ではかなりパルプドナチュラルの豆も増えてきましたが、
一般に出回っているのはやはりナチュラルが多い印象です。
要しますとブラジルではパルプドナチュラルやウォッシュトの豆は、
非常に珍しいということですね。
ウォッシュトコーヒーの良さ
ウォッシュトの良さを語る前に他の精製方法との工程の違いを一度確認したいと思います。
精製方法を簡単にまとめると以下の通りです。
ナチュラル
選別→乾燥→貯蔵→脱穀→格付け
パルプドナチュラル
選別→パルピング→乾燥→貯蔵→脱穀→格付け
ウォッシュト
選別→パルピング→発酵→洗浄→乾燥→貯蔵→脱穀→格付け
こうして簡素化して工程を並べてみると掛かる手間が一目瞭然ですね。
ウォッシュトではコーヒー豆の乾燥の前に、
パーチメントとミューシレージ全て除去します。
そのため大量の水と費用を必要としますが、
クリアな味わいのコーヒーに仕上げることが出来ます。
ブラジルのウォッシュトを飲んでみた感想
今回はブラジルのウォッシュトということで、
イルマスペレイラ農園のコーヒーを準備しました。
珈琲革命さんの焙煎で豆の段階から柔らかく甘やかな香りが漂っております。
ハンドドリップ
今回は豆12gに対して88℃のお湯を約170ml注いできました。
完成がおよそ150mlです。
尖った味はなくマイルドでナッツ感のある味わいでした。
圧倒的な香りといったものはなく落ち着いた珈琲だと思います。
サイフォン
こちらは豆12gに対してお湯を約175mlほどフラスコにいれ、
ロートまでお湯が上がって粉を入れる後入れで抽出しました。
こちらも完成はおよそ150mlです。
蒸らし時のキャラメル感ある香りが凄かったですね。
抽出したコーヒーにも甘みがあり美味しかったです。