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ニューフェイスな農園!?
グアテマラに位置するアロテペケ農園は2000年に作られた比較的新しい農園であります。
この農園はグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラスの3国の国境沿いにある
チキムラ県コンセプシオン・ラス・ミナスの川上流にあるため、
水源に恵まれ、“農園内の30%は自然の森”が占めています。
ここは環境条件が非常によく中南米だけに生息するオオハシなどの珍しい鳥が住んでいたり
コーヒー栽培においては理想的なマイクロクライメット(局所的な気候条件)と土壌を有しています。
また、ここ周辺では通常“ウェットパーチメント”(外皮・果肉が取り除かれた状態のコーヒー豆のこと)での流通が伝統的行われてきていたのですが、もっと良質なコーヒー豆を作りたいという思いから、アロテペケ農園では「ウェットミル」と「ドライミル」の双方の設備が整えられました。これは異例の出来事として一時期話題になりました。
ウェットミルとドライミルとは?
ウェットミルとドライミルについて簡単に説明すると、
まず下のイラストをご覧ください。
こちらはコーヒーチェリーの中の構図を表したイラストです。
このコーヒーチェリーから生豆(図でいうと種子)を取り出し、
乾燥させる作業を“精製”と言い、
この過程のうち外皮・果肉・ミシュレージ(果肉とパーチメントの間にあるペクチン層)までを
取り除く作業を「ウェットミル」(多くの水を用いる)、
パーチメントまでを取り除く作業を「ドライミル」言います。
COE入賞したコーヒー豆
この条件の揃った環境と、進んだ技術から生み出されたコーヒーは
2017年にグアテマラで行われたCOEで見事入賞を果たしました。
まだ新しくできた農園でのこの快挙は素晴らしいものです!
グアテマラ アロテペケ農園 パカマラを淹れてみた
苦味:★★★☆☆
酸味:★★★★☆
甘み:★★★★☆
香り:★★★★☆
コク:★★★★☆
口の中でやんわりとベリーのような酸味が広がりますが、
後味には渋さを感じ、全体的にバランスが取れた優しい味わいと言った印象です。
購入する際もお店の方から
「バニラのような甘い香りと口当たりがなめらかでまろやかなコーヒーですよ。」
とおすすめされました。
確かに飲みやすくて苦味が強いのは得意ではないという人でも楽しめるコーヒーだと感じました。
今回中煎りで淹れてみたところ、雑味もなくクリアな味わいになりましたが、
もう少しまろやかな甘さを感じたい方は
深煎りのシティローストくらいに煎って飲んでみるとまた違った風味を味わえます。
最後に
グアテマラは好きでよく飲んでいるのですが、
ここまでクリアな味わいのコーヒーは珍しかったように感じます。
これから出てくるニューフェイスなコーヒー豆も要チェックしたいなと思いました(笑)
みなさんもぜひ飲んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。