2010年のワールドブリュワーズカップ以来、競技会に出場するプロから一般のコーヒー好きの方まで幅広い人気を誇るHARIO v60。
素材別の豊富なラインナップや、気軽に手の届く価格帯から愛用されている方も多いかと思われます。
今回はそんなHARIO v60を使ったコーヒーの淹れ方、特徴についてご紹介したいと思います。
Contents
HARIO v60とは?
大きな1つ穴円錐形のドリッパーで、素材ラインナップの豊富さ、淹れ方によって味が自由にコントロール出来る汎用性の高さから、世界75以上の国や地域で愛される人気が高いドリッパーになっています。
HARIO v60は、「淹れる人が味を作ることは出来るドリッパー」です。コーヒー豆の旨味と香りをしっかりと抽出しながら、淹れ方の加減で様々な好みに合わせて味を変化させることができます。
https://www.hario.com/sp_v60series.html
HARIO v60の形状と特徴
先ほども述べた通り、中心に向かってお湯が流れていく円錐形のドリッパーになっています。
つまり粉の層がもっとも厚いのが中心になります。
したがって中心を意識して綺麗な円を描けば自然と粉全体を使ったバランスの良いドリップが可能です。
他にもHARIO v60にはスパイラルリブが付いており、ペーパーフィルターとの間にすき間を作ることで空気を取り込み、しっかりと膨らむ蒸らしを行うことができます。
準備するもの
・HARIO v60(ドリッパー)
・ペーパーフィルター(円錐用)
・サーバー
・ドリップケトル
・HARIO ドリップスケール
・温度計
・コーヒー粉12g
準備するものとして以上6点です。
他にもクリアな味を目指したい方は微粉取りなども各自で活用ください。
この辺りは正直底なしの沼ですので、御自身のコーヒー愛と財布にお任せ致します。
美味しい淹れ方のポイント
あらかじめ抽出のポイントについておさえておきたいと思います。
今回の抽出のポイントは以下3点になります。
- 抽出を始める前に器具を温めておく
- 蒸らしは豆の状態で臨機応変に変える
- 出来るだけ細いお湯で中心にじっくり注ぐ
どれも基本的なことにはなりますが、ぜひ意識しながら淹れてみてください。
HARIO v60美味しい淹れ方・手順
使用する豆は、ブラジル サントスNo.2 中深煎りです。
圧倒的なフレーバーもスペシャリティのようなフルーツ感もあまりありませんが、個人的にコーヒーらしいコーヒーで、バランスが取れた旨味のある豆だと思っています。
コーヒー豆12gを中細挽きで、全部で4回に分けて注ぎ140ml抽出していきます。
蒸らしは約30秒ほどです。
湯温は約88℃で、160ml程注ぐと約140mlになります。
粉をドリッパーにいれる前に、お湯を通してペーパーフィルターを濡らしつつ、サーバーとドリッパー、カップを一緒に温めておきます。
1投目は30ml〜40mlほど注いで、30秒間蒸らしを行います。
お湯は粉全体に行き渡るように注ぎましょう。
2投目は出来るだけ優しく、細く中心に向かって注いでいきます。
量はおよそ80mlになるくらいまで注ぎます。
コーヒードームが少し凹むくらいまでサーバーにお湯が落ちたら3投目です。
3投目も2投目と同様に優しく注いでいきます。
量はおよそ120mlほどです。
3投目の注ぎ始めと同じくらいコーヒードームが凹んできたら4投目です。
最後はおよそ160mlになるまでお湯を注ぎます。
あとはじっくりとコーヒーがサーバーに落ちきるまで待つだけです。
あらかたコーヒーが落ちたらサーバーからドリッパーを外します。
あらかじめ温めておいたカップに注いで完成です。