「ワイヤードリッパー」って本当に美味しいコーヒーを淹れることができるの?


世間では今DIYが流行っていますよね。
DIYとは簡単に言うと自分で好みの家具などを作ることを指す言葉です。

私は手先が不器用なため挑戦したことはないのですが、このコーヒーを淹れる際にもDIYによるある物が流行っているようです。

SNSなどを見ていると見ない日はないのではないかな、と思うほど多くの人が愛用しているワイヤーで作ったドリッパーの実力がいかがな物なのか気になり使ってみました。

なぜワイヤーを使ったドリッパーが流行っているのか?


ワイヤーを使ってドリッパーを作ろうと最初に考えついた人はすごいですよね。

でもなぜワイヤーをチョイスしたのでしょうか?
ワイヤーの長所はいくつかあります。


①金属製のため熱伝導率が高い
ワイヤーは基本的にステンレスでできているものが多いです。

そのため金属製の特徴である熱伝導率の高さが買われている理由のひとつとなります。


②自由自在に形を変えることが可能
ワイヤーは元々真っ直ぐであったり、くるくると巻かれた状態で売られていることが多いかと思われます。

そんなワイヤーを自分の好みやサーバーに合わせてドリッパーの形に簡単に作ることができる点もワイヤーだからこそできることです。


③蒸らしに優れている
このポイントが一番重要な点かもしれません。

というのもワイヤーでドリッパーを作るとペーパーフィルターが全体的に覆われているわけではないため空気(ガス)が抜けやすく、蒸らしの時にキレイに膨らんでくれるため非常に淹れがいがあります。

ワイヤードリッパーのコーヒー抽出による特徴


では肝心なコーヒードリップにおいてはどうなのでしょうか?

実際にワイヤードリッパーを使って淹れてみたいと思います。

ちなみに私は本当に手先が不器用なため自作ではなくセリアに売っているワイヤードリッパーを購入しました。

セリアのドリッパーは安いうえに使い勝手がいいため非常に口コミが高いことから選びました。


セリア コーヒードリッパー


ワイヤードリッパーには円錐型のペーパーフィルターを使用します。
ハリオv60やコーノ式が円錐型になります。

しかし実は台形型のペーパーフィルターでも折り方さえ覚えておけば使用することができます。


まず台形フィルターを縦に半分に軽く折り目をつけます。


続いて先ほどつけた折り目に沿って片側だけ折ります。

ここはしっかり型が付くくらい折ってください。


ペーパーフィルターをひっくり返して反対側にも同じように折ります。


広げてみるとしっかり円錐型のフィルターに変身しました。


ではさっそく入れていきましょう。

<いれ方>
コーヒー豆 ブラジル トミオフクダ ドライオンツリー10g
抽出量 140ml
抽出時間 2:04
湯温 85℃


使ってみてまず初めに感じたのは水はけの速さです。

これまで使ってきたどのドリッパーよりも早かったように感じます。

何故なのか疑問に思い調べたところ、ワイヤードリッパーにはペーパーフィルターから抽出液を遮るものがないためスムーズに抽出されているようです。


これほどスムーズな抽出のため抽出されたコーヒーは雑味のないクリアな味わいになります。

実は厚かましいかもしれませんが以前、雑味のないコーヒーを淹れる方法として記事を書いたことがあります。
詳細は以下の記事からご覧ください↓


ここで今回のワイヤードリッパーで淹れたコーヒーと飲み比べてみようと思います。

下の写真の左がワイヤードリッパーにて抽出したコーヒー、右が私独自の抽出方法にて抽出したコーヒーになります。


大きな違いは感じませんが、ワイヤードリッパーのほうが少し色が薄いように見えるかなと思いました。

飲んでみるとワイヤードリッパーで淹れた方があっさりとしたクセのない風味で、ハリオv60で淹れた方は深みはあるが飲みやすいといった印象を受けました。


これは好みが分かれてしまうかなと思いましたが、例えば寝る前に飲むコーヒーであればあまり強くないこのワイヤードリッパーで抽出したコーヒーをおすすめします。

ワイヤードリッパーでおすすめのドリップ方法


実はワイヤードリッパーでしか本領を発揮できない抽出方法があります。

ずばりそれは「松屋式ドリップ法」になります。

この抽出方法は創業からおよそ110年もの長い歴史を持つ松屋コーヒーが編み出したクリアな味わいのコーヒーを淹れる方法です。

通常のドリップ法とは大きく異なる点が多々あり慣れないうちは難しく感じてしまいますが、慣れればいつでも雑味のないクリアなコーヒーを淹れることができるので必見です!

「松屋式ドリップ法」の手順


まず準備するものは以下のものになります。
・ドリップケトル
・ワイヤードリッパー(できればワイヤーがいいですがなければ他の物でも代用は可)
・コーヒーサーバー
・ペーパーフィルター
・コーヒー豆
・スケール
・コーヒーミル(自分で豆を挽く人のみ)

必要なものはほとんど普段のハンドドリップと変わらないように思います。

続いて配分になります。(1杯分当たり)
コーヒー豆 10~12g
抽出量 100ml+50ml
抽出時間 
蒸らし 3~5分

ではいよいよいれていきましょう。


まずコーヒー豆を中粗挽きで挽き、ドリッパーにペーパーフィルターをセットします。
(ペーパーの折り方は上記で書いたため省略します)


準備ができましたら注湯を始めます。

とさっそくここでポイントです!
ドリッパーにセットしたコーヒー粉はスプーンなどを使ってドリッパーの斜面に沿うようにすり鉢状に広げます。

こうすることによってコーヒー粉の厚さが均一になり、味のばらつきを防ぎます。

スプーンで平らにしている様子



均一に広げ終えたらまたポイントです!
お湯を注ぐ際にはドリッパーから高さ30㎝ほど高い位置から注ぎます。

この高さを出すことによってお湯がコーヒー粉と触れた時に理想とする80℃に最も近づくためなのだそうです。

高さ30㎝って意外と高い…



注ぐ範囲にもポイントがあります!
まず初めはコーヒー粉の中心部分だけに泡がもこもこと出るまで注ぎ、泡がドーム状の半分辺りまでもこもこしてきたら注湯を細くして泡とコーヒー粉の境目に向かってぐるぐると注ぎます。

全体的に膨らんだら注湯をやめフタをして蒸らします。

蒸らし終えたら、また細い量を全体的に円を描くように注ぎます。

ここでのポイントはコーヒー粉が完全にお湯に浸らないように絶妙に湿っている程度を維持しながら注ぐことです。

これが非常に難しかったです。
まず細く注ぐこと自体難しいとされている中でそれをずっと注ぎ続けなければいけないのは至難の業です。

少し浸ってしまいましたがこれくらいをキープ



そのため私はあらかじめドリップケトルに“急須スキッター”を装着して細い注湯を実現しました。
急須スキッターは100円ショップや東急ハンズなどで簡単に手に入れることができます。
さて注ぎ終えたら、ドリッパーにお湯が残っている状態でドリッパーを外しましょう。
これは毎度ながら雑味の侵入を防ぐためです。

特にワイヤードリッパーは初めのうちにコーヒーの風味はほとんど出てしまうため後半は雑味が強くなっていますのでご注意ください。


さあ、これで終わり。と思ってはいけません!

なんと抽出し終わったコーヒーにお湯を足すのです。
1杯当たり約50mlになります。

これは先ほど話に出たワイヤードリッパーは前半にコーヒーの風味が全て抽出されることに関係します。
前半で全て風味が出きったということは、後半は注げば注ぐほど雑味を入れていることになります。

それではせっかく入れたコーヒーが台無しですよね。
そのため少ない量で抽出を終えて、足りない分は後から足すといった考えのようです。

さて気になる風味のほうはいかがなものなのでしょうか?

ワイヤードリッパーにて抽出しました

松屋式ドリップ法によるコーヒーの味は?


どんな味わいになっているのか正直全く予想できないまま一口飲んでみると、やはりクセのないスッキリとした味わいになりました。

このいれ方は浅煎りというよりもちょっと深く煎った深煎りのコーヒー豆のほうが向いているのかなと思いました。


ぜひ興味のある方は試してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

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